スタッフ無し、監督カメラ&役者だけでどれだけ映画が撮れるか!
録音の最新技術を使うと、監督と役者だけで映画が撮れるかもしれない。
いや、小生は20年近く映像の仕事をしてきたから、スタッフの重要性は分かり切っている。特にカメラマンと録音部は非常に重要だ。逆に言うと、ダメな作品は、特に録音部のいない場合だ。
カメラの進化によって、監督カメラでもかなりいいものが撮れるようになった。しかし、音は非常に難しいし情報が少ないので、音がダメで作品全体の質を大幅に下げてしまっているものが多い。特にYouTubeを観ると、音の悪さでもったいないことになっているものが散見される。
音は心理に直接作用して、無自覚に作品の質を視聴者に植えつけてしまう。何が悪いかわからないけど、なんとなく面白くないとか、途中で視聴をやめてしまう。
音は無意識に作用するから、非常に難しいのだ。
最新技術で録音部無しが実現できるか?
さて、録音技師の小生が言うのは指示違いというか、自分の首を絞めてしまうことになるかもしれないが、録音部の仕事を最新技術に置き換えてしまうことができるかもしれない。まぁ、本当は全部は置き換えられないのだが、それは、カメラマンを無しにしてカメラに誰も触れずに構図や色を決められないのと同じで、マイクを操作することは必要だ。だが、多くの作業を自動化することは、最新技術で実現できそうだ。
その原動力はZOOM社のフィールドレコーダーF6、もしくはF2だ。『デュアルADコンバーター&32bitフロート』という最新技術は、レコーダーのボリューム操作の必要性をなくしてくれたのだ。
つまり、マイクさえ最適な使い方になっていれば、録音ボタンを押すだけで映画のような高音質で雰囲気のある音が録音できる。これまでなら、レベルオーバーで音が割れてしまう失敗や、音を小さく取りすぎて音質が劣化してしまう事故があった。それゆえ、プロの録音技師は音の大きさをリアルタイムに観測して、常にマイクボリュームを上げ下げしていた。ところが、このレコーダーを使うと、ボリューム操作の失敗がほぼ確実に回避できるのだ。
これは録音の革命だ。
監督一人でどこまで撮れるか?
さて、本題は、監督がカメラと録音までやってしまいつつ、それでも映画祭で賞が獲れるレベルの品質にできるか、というものだ。
結論を先に言えば、それは可能だ!
もちろん、監督に撮影の知識やマイクワークの知識が必要になる。しかし、カメラも録音機器も、非常に高機能になり、多くの職人芸は自動化されている。特に、前述の非常に難しい録音レベルに関しては、フリーハンドの時代に突入した。
さて、どうやるのか?
うふふ、その辺りの解説は、YouTubeチャンネルを構築中である。ご期待いただきたい。