思想と宗教
物書きに思想は必要だろうか?
宗教の世界を分析すると、高度な思想をもったジャイナ教・バラモン教・仏教(上座部)。シンプルな思想のヒンズー教・ユダヤ教・キリスト教・イスラム教・浄土教というように分かれる。
売れるということを思案すれば、後者のシンプルな思想を選ぶべきということになろう。
高度な思想は独りよがりか?
まぁ、単純に高度とかシンプルと分けたが、もうちょっと言えば、厳しい修行や勉強が必要な物が高度であって、誰でも触れられるものではない。その一方で、今日の情報社会の中では多様な情報が溢れていて、より分かりやすいものへとアクセスは集中する。つまり、何かを理解しなくても、御利益だけを受け取れる文化が醸成されているような気がする。
結果論で言えば、よりシンプルで分かりやすいものが求められるし、人も金も集まる。
その一方で、難しいものは専門家が考えれば良いということになる。
つまり、人気という尺度、儲かるという尺度では「シンプル」が正義なのだ。つまり、思想を追い求めることは独りよがりであって、大きな影響を与えられないのではないか、そういう恐怖感が僕にはあるんだ。