桜風涼(渡辺健一)の録音ノウハウ集

自主制作映画のための効率良い機材について

wataken2003

ZOOM F2が登場して、自主制作で音質を劇場映画並みに上げられる可能性が見えて来た。それこそ、スマホとF2だけでかなりハイクオリティーな作品が作れると思う。

小さな映画でも、音の機材は大掛かりになりがちだ。

音が良ければ、何とかなる

多くのクリエーターが映像日に目が奪われて、高価なカメラを購入すれば素晴らしい作品が創れると思ってしまうんだけど、長年この仕事をしていると、まぁ、カメラはあっという間に進化してしまって、写真に至ってはスマホの方が簡単で綺麗に撮れる時代になってしまっている。動画も、近い将来、そうなってしまうのは当たり前だよね。

テレビでも映画でも、実は音さえきちんと撮れていれば作品としては何とかなる。例えば役者がしゃべっているシーンで、映像が失敗していても、音さえちゃんと撮れていれば登場人物の目線として、手だけ撮るとか窓の外を撮るとか、つまり、編集の時に他の映像を入れることで作品は成立する。逆に、どんなに素晴らしい演技でも、音を失敗しているフォローできないのだ。セリフはストーリーそのものなので、セリフを削ってしまうと意味がわからなくなってしまうのだ。逆に、映像を削っても、セリフさえあればストーリーは成立する。

F2で何がもたらされるのか?

映画で音の録音というのは、実は非常に高度な技術を要求される難しさがある。一番難しいのはマイクボリュームだ。小さ過ぎればノイズと音質劣化につながるし、大き過ぎればレベルオーバーで音が壊れてしまう。もちろん、リミッターというレベルオーバーを回避する装置があるのだが、不自然な声になる。

そこで登場したのがF2という小さなレコーダーだ。レベルオーバーとマイクボリューム(ゲイン)不足での音質劣化がないのだ。

ただし、F2を映画用の遠隔操作が難しい。スマホで連携できる音だが、1台しか監視できない。この辺りを実際の撮影に合わせて考えなくてはならないんだよね。

でもね、そこは長年の経験で、うふふ。

ZOOM F2映画録音独り言

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