桜風涼(渡辺健一)の録音ノウハウ集

ZOOM F2

F2-BTとDJI Pocketをタイムコードシンクロだぜ

F2-BTの32bitフロート録音は、無線マイクの様々な問題点から僕を解放してくれる救世主なのだが、え? 無線マイクの何が問題かって? まず、例えばソニーのUWPシリーズだと、本体がデカくて体のどこに取り付けるかが最初のハードル。次に、出演者の声の大きさに合わせてアッテネーターを調整しないといけない。大声を出された時に簡単に割れたりリミッターで音質が下がるから。かと言ってアッテネーターを強く入れておくと囁き声の音質が下がる。Wireless Goだと小さいので取り付けの問題はなくなるけど、大きな声はリミッターで音質が下がる。囁きは受信機側で多少の調整ができてなんとかなる。でも、まぁ、普通の声は…
3年前

Ultra Sync vs Tentacle Sync どっちがいい?

イギリス製のUlrtaSyncとドイツ製のTentacleSyncの両方を購入したんだ。さて、どちらがいいだろう? まず先に、タイムコードシンクロの基本をちょいとだけ説明しておこう。タイムコードシンクロのユニットは、動画のフレームレートに同期する時計が内蔵されていて、それを基準にタイムコード信号を出力する。カメラにそれを入力すると、それをメトロノームのように使って、カメラはシャッターやコマ(フレーム)を送る。レコーだーは、そのメトロノーム(タイムコード)をファイルに記録してくれる。そして、編集時には、そのタイムコードを使って動画と音の位置合わせを行うという仕組みだ。いずれにせよ、基本的には同期…
3年前

UltraSync Oneが届いたぞ!

ZOOM社のレコーダーを最大限に活用するには、Timecode Systemsのユニットが必須なんだ。タイムコードシンクロができると、様々な利点がある。単に音を映像に合わせるだけなら、昔ながらのカチンコ同期でもいいんだけど、映画などカット数(ファイル数)が多い作品になると、音の動機だけでもかなりの時間が割かれてしまうし、編集中にミスして音がずれてしまうと、こりゃまた大変だ。 などという感じの話は、このブログでも前に書いたよね。 さて、タイムコードシンクロを実現するには幾つかの方法がある。1つは、F6やF8のタイムコードシンクロ端子を音声ケーブルでカメラのマイク端子と繋いじゃう! 実はZOOMの…
3年前

ZOOM F2-BTだけで映画が撮れるか?

デュアルADコンバーター&32bitフロート録音のF2-BTはモノラル録音の超小型レコーダーだね。Bluetooth接続でスマホから操作することができるほか、タイムコードシンクロも可能だ。 さて、これを使って映画を撮るにはどうしたら良いかと思案している。デュアルADコンバーター&32bitフロートの最大の利点は、マイクボリュームを調整することなく、マイクの性能を100%引き出して録音することができることだ。 もうちょっと言えば、これまでは撮影現場でマイクボリュームを操作して適切な音量で録音するのだが、デュアルADコンバーター&32bitフロートを使うと、マイクからの音をRAWデータとして記録し…
3年前

UlrtaSync Oneを発注!

ZOOMのF6、F8n、F2-BT、H3-VRとカメラをタイムコード同期するためには、UltraSync BlueとUlrtaSync Oneを使うだな。というか、UltraSync Blueには外部出力がなく、Bluetooth接続しかできない。カメラと繋ぐにはUlrtaSync Oneには外部入出力があって、これとカメラの音声入力を繋ぐんだ。 もしかすると、UltraSync OneだけでF6などと同期できるのかもしれない。今月の頭に、実験用にUltraSync Blueを購入済みで、色々実験しているんだけどね。いずれにせよ、カメラと繋げないので、今回の購入。 アメリカのB&Hから…
3年前

自主制作映画のための効率良い機材について

ZOOM F2が登場して、自主制作で音質を劇場映画並みに上げられる可能性が見えて来た。それこそ、スマホとF2だけでかなりハイクオリティーな作品が作れると思う。 小さな映画でも、音の機材は大掛かりになりがちだ。 音が良ければ、何とかなる 多くのクリエーターが映像日に目が奪われて、高価なカメラを購入すれば素晴らしい作品が創れると思ってしまうんだけど、長年この仕事をしていると、まぁ、カメラはあっという間に進化してしまって、写真に至ってはスマホの方が簡単で綺麗に撮れる時代になってしまっている。動画も、近い将来、そうなってしまうのは当たり前だよね。 テレビでも映画でも、実は音さえきちんと撮れていれば作品…
3年前

無線タイムコードシンクロに苦しむ

いやぁ、無線でタイムコードシンクロしようとしているんだけど、これがなかなか一筋縄にはいかんね。 無線タイムコードシンクロシステムのに大巨塔。Ultra Sync BLUEとTENTACLE SYNC E。 Ultra Sync BLUEはZOOMのF2、F6、F8nにネイティブで対応していて、Bluetooth接続が簡単にできる。もちろん、ZOOM同士は完全にシンクロしてくれる。これは簡単。1台で4台まで同期してくれる。これで2万7千円。でも、こいつでカメラに繋ごうと思うと、別にUltra Sync ONEなどの機器を購入しないとダメ。それが日本で購入すると5万円弱。カメラ一台につき一台必要に…
3年前

スタッフ無し、監督カメラ&役者だけでどれだけ映画が撮れるか!

録音の最新技術を使うと、監督と役者だけで映画が撮れるかもしれない。いや、小生は20年近く映像の仕事をしてきたから、スタッフの重要性は分かり切っている。特にカメラマンと録音部は非常に重要だ。逆に言うと、ダメな作品は、特に録音部のいない場合だ。 カメラの進化によって、監督カメラでもかなりいいものが撮れるようになった。しかし、音は非常に難しいし情報が少ないので、音がダメで作品全体の質を大幅に下げてしまっているものが多い。特にYouTubeを観ると、音の悪さでもったいないことになっているものが散見される。 荒木健二監督の『私だってするんです1・2』(東映ビデオ他『私だってするんです製作委員会』)。小生…
3年前