UltraSync Oneが届いたぞ!
ZOOM社のレコーダーを最大限に活用するには、Timecode Systemsのユニットが必須なんだ。タイムコードシンクロができると、様々な利点がある。単に音を映像に合わせるだけなら、昔ながらのカチンコ同期でもいいんだけど、映画などカット数(ファイル数)が多い作品になると、音の動機だけでもかなりの時間が割かれてしまうし、編集中にミスして音がずれてしまうと、こりゃまた大変だ。
などという感じの話は、このブログでも前に書いたよね。
さて、タイムコードシンクロを実現するには幾つかの方法がある。
1つは、F6やF8のタイムコードシンクロ端子を音声ケーブルでカメラのマイク端子と繋いじゃう! 実はZOOMのフィールドレコーダーのタイムコード端子は音声タイムコード(LTC)に対応しているので、レコーダーからタイムコード信号を送って、音声としてカメラに記録する。編集時に、LTCを使って複数のファイルを同期するアプリでを使って、同期する。
DaVinci Resolveなら、別途にアプリを使わずに、そのまま同期ができちゃう。
Ulrta Sync Blueだけではどうしようない!
さて、ケーブル接続で同期するなら、普通に音声を送ってしまえばいいんだけど、まぁ、複数人がしゃべる場合には、マイクごとに音声ファイルにする方がいいので、上記の同期も有効だと思う。
でもね、実際にはケーブルレスでタイムコードシンクロするのが最新の撮影システムだ。そこで必要になるのがシンクロユニットだ。
ZOOM社では、Timecode Systems社と連携している。同社のUltra Sysnc Blueというユニットと接続可能だ。このUltra Sysnc BlueはBluetooth接続でタイムコードシンクロする機器だ。ただ、このユニットは、Bluetoothでのタイムコードシンクロができる機器でないと使えない。Zoom社では、F8n、F6、F2(-BT)、H3-VRが対応している。残念なことに、カメラで対応するものがない。
一方、Timecode Systems社では、カメラとLTC接続するためのUltra Sync Oneというユニットを用意している。Ultra Sync Oneは放送用のGenLockとLTCに対応していて、カメラと音声ケーブル接続が可能だ。
ZOOM社のレコーダーと接続するには、Ultra Sysnc Blue 1台と、カメラの台数分だけUltra Sync Oneを用意する。Ultra Sysnc Blueには、同時に4台までレコーダーなどを接続可能で、複数台のF2-BTを同期すると、映画などで非常に効率が良くなる。
F2-BTの複数利用でレコーダーなしの現場を実現できる
さて、なぜゆえ私がタイムコードシンクロに傾倒しているかというと、実はF2-BTが非常に便利だからだ。これを複数台使うとフィールドレコーダーを使う必要がなくなるのだ。32bitフロートなので、マイクの音をRAWで収録できる。つまり、音量調整は編集で行うということになる。ただ、プロの録音技師が録音を行ったとしても、編集時の整音は欠かせないから、結果的には同じことだ。
ちなみに、無線マイクを2セットとプロ用のレコーダーを購入すると、ソニーのUWPシリーズだと2セットで12万円。レコーダーは4〜7万円。つまり約20万円になる。
一方、F2-BTは2.5万円で2台だと5万円。Ultra Sysnc Blueが2.7万円でUltra Sysnc Oneは日本で買うと4.7万円で合わせて7万円ちょっと。Ultra SyncのBlueとOneをアメリカから輸入すると、送料を合わせて450ドルくらい(4.7万円)。輸入なら10万円を切る。まぁ、実はアメリカで買うと電波区分が違って、リージョンを変更しなくちゃダメで、そのためにはTimecode Systems社からリージョンコードの設定変更ツール情報をもらわないとだめ。ただし、これは無料。面倒な人は、アマゾンで国内仕様を購入する方がいい。サポートの問題もあるしね。また、タイムコード同期のアプリは有料で、上記で紹介したものが2万円ちょっと。これが非常に便利なのだ。
いずれにせよ、F2-BTを使う方がかなり安いし、現場が非常に楽になる。ただし、F2-BTは遠隔で録音のオンオフができないので、その辺りの運用は考えないといけないけどね。
まあ、F2-BTでタイムコード同期をしないで、音声同期だけで映画を撮ることも可能だ。つまり、予算次第で拡張すればいいのだ。
Ultra Sysnc とTentacle Sync Eは併用できるぞ
さて、タイムコード同期のツールは、Tentacle Sync Eというドイツの製品があり、これを使ってい人は多い。非常にシンプルな機器だ。電源を入れてユニットをJam同期する。Jam同期というのは、使う前にケーブル接続(もしくあBluetooth接続)して、ユニットの時計を一致させる作業のことだ。一度同期したら、あとは、それぞれのユニット内部の時計でタイムコードを出力してくれる。
Ultra Sysnc OneとTentacle Sync EもJam同期可能で、両方の電源を入れてケーブル接続するだけでいい。